陸域
●八王子市雨水流出抑制に資するグリーンインフラ活用支援業務 (2024-継続中)
八王子市において、雨水流出抑制を目的とし、地域主体による実装と維持管理の主体形成支援を行っています。推進主体としての造園事業者、市民ガーデナーをターゲットとした雨庭(レインガーデン)づくり・植栽管理ワークショップを実施中。
令和6年度には、ステークホルダー調査を通して、市域でグリーンインフラの主体的な担い手となりうるターゲットとして、造園事業者等(八王子造園業組合、公園指定管理者)と市民ガーデナー(グリーンパートナー)を特定。また、市域全域で流域被害の要望相談データ等を活用したGI ポテンシャル調査を行い、モデルエリアと雨庭候補地を抽出しました。以上を踏まえ、富士森公園においてターゲットに向けた雨庭(レインガーデン)づくりワークショップを実施。公園内道路から一般道への流出をキャッチするものや、斜面の土壌流出を抑制するものなど公園の様々な流出課題に対応するものとしました。
令和7年度には、雨庭の維持管理を学ぶ市民ガーデナー向けの植栽ワークショップと、長池公園内園路の泥水抑制を行う雨庭づくりを通して雨庭(レインガーデン)の計画・デザインと施工技術を学ぶ造園事業者向けのワークショップを実施しています。
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●武蔵野市コミュニティ治水 (2025)
本プロジェクトでは、内水氾濫リスクが高い地区をモデルとし、市民が関与可能なG I 技術を通した地域コミュニティの協働による流域治水を推進します。内水氾濫地点に対して、分散型GI による流出抑制が有効な小流域エリアを特定し、モデルエリアGI 基本構想を検討。モデルエリアでは、協働により推進のポテンシャルのある公共・民間空間を抽出し、ステークホルダー調査を通して協働可能な主体を検討。また、エリア内の内水氾濫地点に近い市立公園において表流水をコントロールする雨庭を計画デザインし、市民協働によるワークショップで施工を行い、ステークホルダーの関与のきっかけを生み出します。雨庭では、市民が関与できる維持管理手法、効果測定モニタリング方法の開発を目指します。
さらに、市全域の公共空間(公園、道路、公共建築等)における流出抑制型GI ポテンシャルを抽出・
整理し、次年度以降の市域におけるGI 展開を検討します。


●東陽町グリーンストリート地域実装 民地・公園・水辺・街路が連携したGIビジョンから企業駐車場のレインガーデン実装まで、エリアのGI実装を民間主導で推進 (2023〜継続中)竹中工務店、水辺総研
東陽町における小流域と表流水の経路をGISで分析し、下流部の浸水を抑制するGI推進エリアを特定しました。一方、東陽町新砂エリアは、大型事務所ビルが集積する反面、滞留空間が少なく駅から親水空間(汐浜運河)まで歩行距離が長いという課題がありました。そこで、駅から水辺までの街路、民地、公園を軸としたグリーンストリートビジョンを描きました。ストリートのエッジにあるT社の駐車場の流出抑制を行うレインガーデンを実装し、近隣ワーカーたちのランチ時休憩スペースなどの滞留拠点「リビングハブ」としても機能するよう位置づけました。駐車場の不浸透面から集水されるU字側溝をコア抜きし、隣接する植栽地に導水するレインガーデンとしました。試験用小型レインガーデンを設置し、降雨時に流出測定を行い浸透貯留量を検証し、設計諸元を導きました。さらに隣接する提供公園、水辺空間にて環境調査および周辺ステークホルダーの意見を踏まえた上で、まちづくりと連携したGIビジョンづくりを行っています。



●グリーンインフラ杉並区民会議 2024(杉並区)
グリーンインフラの区域推進に向けて区民によるビジョンづくりを行う「グリーンインフラ杉並区民会議」の企画・ファシリテーションを実施。会議では、区の出水の課題、グリーンインフラの考え方を学んだ後、柏の宮公園において、雨の日に水が溜まりやすい場所、泥水が流出する場所を観察し、どんなグリーンインフラを作ればよいか、グループで話し合いました。大きな水たまりができる場所に小型の竪穴をたくさん掘り面的に浸透させる方法、水はけの悪い場所の表流水を植栽地へ導水・浸透させる方法など、様々な流出被害に応じたアイディアが生まれ、区民協働による施工を行いました。参加者が自ら考えGIを施工した体験を踏まえ、取り組みを区全体に広げるためのビジョンや体制について話しあい、杉並区民GIビジョン案としてまとめました。




●枯山水を生きた山水へ リュウキンカの郷雨庭 あさぎり町(熊本県)(2025年)/(公財)地方経済総合研究所
GIJ(グリーンインフラジャパン)2026企業部門ポスター賞を受賞
球磨川の流域治水への共創による貢献を目指し、地元の食資源を活かした交流拠点「リュウキンカの郷」にて枯山水庭園を雨庭へ再生しました。枯山水の池底に貼られていたモルタルを撤去し、地元産のコンポスト・牛糞堆肥を加えて植物を活かす土壌と表層に整え、植栽の成長による浸透能向上と石組み景観の鑑賞性向上の両立を狙いました。球磨川の流れを模した石組み枯山水を継承し、建築雨樋からの雨水を、球磨川の「支流」に見立てた「遣水」で庭を巡らせゆっくりと「本流」としての雨庭窪地へ導水。窪地での貯留と、雨庭底面からの浸透に加え、竪穴による鉛直方向への浸透を促進しています。雨庭と周辺には四季を彩る自然風の植栽を導入しました。熊本県造園建設業協会の協力のもと、市民・事業者との協働で施工を行い、地元小学校の環境教育素材や地元農家民泊への普及等への動きが広がっています。




●葉山町花の木公園レインガーデン
花の木公園では、表土が踏み固められ、雨水浸透機能の低下の結果、大雨の度に敷地外の道路へ泥水
流出を繰り返し、通勤・通学の妨げとなっていました。まちなかを歩き雨水による被害を把握す「みずみちウォーキング」や、民地でのモデルレインガーデン設置などを行い、共鳴する市民を増やし、公園にてレインガーデンの市民施工ワークショップを実施しました。計画では、浸透能、流出量測定を行った上で流出抑制計画量(60mm/hr の30% 抑制)を設定し、公園全体をひとつの小流域として捉え、雨水の流れに分散的にレインガーデンを配置しました。施工後には、泥水流出の頻度や量が減ったとの報告が住民からありました。設置後のレインガーデンでは、流出量の効果測定を行うとともに市民が定期的な草刈りを行い、子どもが生き物と遊べる適度な高茎草地環境の維持・保全を行い、公園の価値向上に貢献しています。




●高輪ゲートウェイシティ・グリーンまちづくりビジョン策定、ワークショ
高輪崖線の庭園・公園群のみどりから生きものを呼び込む拠点としてのまちづくりビジョン。在来種植栽計画、地域中学校とのフィールドワーク。(水辺総研在職時)

●横浜市白根地域グリーンインフラビジョンづくり
神社の滝の流量再生を目的とした地域協働によるグリーンインフラビジョン。中堀川のホタル再生に向けた川づくり活動との連動。

●横浜市環境創造局下水道部グリーンインフラEBPM策定業務
横浜市下水道のグリーンインフラビジョンと環境・社会インパクトのロジックモデルの策定(八千代エンジニヤリングと協働、水辺総研在職時)

水域
●ウォーターズ竹芝干潟
JR東日本が開発事業を行った竹芝地区のウォーターズ竹芝。開発地隣接の汐留川水域には様々な稚魚・幼魚が生息し「東京湾のゆりかご」と言える場所であったことから、かつて東京湾に広がり「江戸前」の生き物たちの棲家であった干潟が計画・造成されまし
た。近隣の芝商業高校生徒が活動する「ひがた部」や地域住民、干潟に関心を持つ親子らと共に、水と陸の接点空間に様々な生き物が生息する「水辺のエコトーン」を再生するための取り組みを行っています。高校生たちによる干潟絵本の製作、親子でつくる石積み
による陸生カニの住処、乾燥した干潟を湿らせる「みずみち」、魚が生息する「潮溜まり池」づくりなど、それぞれができる多様なチャレンジを積み重ねながら、干潟再生のムーブメントが広がっています。


●遅野井川親水施設
フェンスが張られ見捨てられていた水路の再生。都心で生き物に触れる小学生の夢を地域の人びとの熟議と協働で実現。(善福寺川を里川に変える会として)

●帷子川はまっこアユ遡上プロジェクト
アユが遡上する都市河川での市民普請の石組み水制づくりによる「小さな自然再生」。既存愛護会と新参加者の協働ファシリテーション。川らしい景観のデザイン。(水辺総研在職時)

メディア
●総合地球環境学研究所 Eco-DRRプロジェクト「ローカルなグリーンインフラの始め方」編集
地球研での研究成果を踏まえたボトムアップ・アプローチによるグリーンインフラの始め方ガイド

●北総ローカルメディア「のあそびくらし」
遠くの大自然やリゾートに赴くのではなく、日常の中に「の・野」の豊かさを取り込み、遊び暮らす、古くて新しい「の・野」の楽しさのある生活を北総エリアから提案するローカル・メディアのプロデュース・制作。

●グリーンインフラストーリーズ・アライアンス
グリーンインフラの持続的な多機能性の発揮に必要な多様な主体との協働、グリーンコミュニティに関する企業アライアンス

