東京MX 激論サミット「水害対策「グリーンインフラ」推進すべき?」に出演

「グリーンインフラ」が都市を変えるチャンス――堀潤劇論サミット出演を通じて

先日、東京MXで放送された「堀潤劇論サミット」に出演する機会をいただきました。テーマは水害対策「グリーンインフラ」推進すべき?。局地的ゲリラ豪雨や都市型水害が常態化する中で、このテーマは今まさに東京が向き合うべき喫緊の課題です。

番組の進行を務めた堀潤さんは、さすがの名人芸。予定調和を避け、予定外の質問を次々と繰り出すことで、場に生きた対話の熱を生んでいました。台本にない流れも多く、一瞬たじろぐ場面もありましたが、なんとか応答しながら話を深めていくことができました。

今回のサミットでは、グリーンインフラの可能性をめぐって、多様な立場の出演者と意見を交わすことができました。印象的だったのは、コラムニストの小島慶子さんの「雨庭設置による相続税減免措置をアピールすべき」という提案。経済的インセンティブを用いた普及策として、非常に現実的かつ魅力的な視点です。

また、ライターのヨッピーさんは「グリーンインフラは、ビオトープのような感覚で流行るのでは」という発言をしていて、そうだよねと共感しました。

私は、グリーンインフラの「効果の可視化による治水事業を通した推進」こそが普及のカギだという提案を行いました。市民や行政が、その効果を体感し実感できる仕組みがあってこそ、協働は広がっていきます。単なる流出抑制対策にとどまらず、まちの「暮らしの質」を向上させるインフラとして位置づけ直す必要があると考えています。

番組では、取材がきちんとなされていました。熊本県立大学の島谷幸宏先生へのインタビューから構成された「グリーンインフラ普及の壁の4つのまとめ」はわかりやすく。杉並区の渡辺タクさんの自宅に設けられた「雨庭(レインガーデン)」の様子などは、非常にエモーショナルでした。

こうした動きが、東京という大都市のなかにじわじわと根を下ろし、広がっていく未来を私は強く願っています。グリーンインフラは、都市を守るだけでなく、人々の感性やつながりも育むものです。この番組をきっかけに、多くの人がその可能性に目を向けてくれることを期待しています。

堀潤激論サミット
水害対策「グリーンインフラ」推進すべき?
TOKYO MX 6月20日(金)放送分 6月30日(月)17:59 終了予定

tver動画リンク

https://tver.jp/episodes/ephzvdhurar